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バタフライ・エフェクト


「バタフライ・エフェクト」という言葉がある。

ある場所で蝶が羽ばたくと、地球の反対側で竜巻が起こる。
これは、初期条件のわずかな違いが、将来の結果に大きな差を生み出すという意味。
語呂もいいし、メタファーとしてもセンスを感じさせる言葉だと思う。

日本には「風が吹けば桶屋が儲かる」という諺がある。
意味はやや近しいものの、「風が吹けば」のほうはずいぶんスケールが小さい……。

人間が生きるということは、日々、小さな決断や判断の繰り返しだ。
その決断・判断が、自らの未来に大きな影響を与え、他者に強い影響を与え、社会に多大な影響を及ぼしている(はずなのだ)。
僕の一回の羽ばたきも、未来の竜巻へ連鎖しているのかもなどと夢想すると、なんだか心がザワザワしてくる。

ちなみに、「バタフライ・エフェクト」という同名タイトルの映画がある。
エリック・ブレスとJ・マッキー・グラバーの監督・脚本のもと、2004年にアメリカで公開された(2006年には続編、2009年には3作目が制作されている)。
ホラーとは違う次元で、これほど怖い映画はないと思う。
同時にとても切ない。

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